Aug 04, 2009
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子供向けアニメ番組として約20年間にわたって親しまれた「まんが日本昔ばなし」(毎日放送制作)が4月にDVD化された。番組の再放送終了とVHS販売終了から5年近くを経て、熱望する視聴者らの“悲願”が実ったかたちだ。東日本大震災の影響で、日本古来の人と人との絆を求める風潮が強まっていることも後押ししてか、発売以降の2カ月で、売り上げは当初の予想を大幅に上回る約24万枚に。販売元、東宝の担当プロデューサー、古澤佳寛さん(33)は「幅広い世代の支持を集めているようだ」と話している。
■復活を求める声
「まんが日本昔ばなし」は、昭和50年から平成6年まで続いた長寿番組。各地に伝わる民話などを題材に、39シリーズ1468話が放送された。声優を務めた市原悦子さんや常田富士男さんの“味”も人気で、関西の平均視聴率は20・9%(関東18・1%)、最高視聴率は39・8%(同33・6%)を記録した。
平成17〜18年に再放送が終わった後も、毎日放送は番組ホームページ(HP)を継続。累計430万本を売り上げたビデオも、収められているのが一部(120話)にとどまっていたこともあって、視聴者から「後世に残すべき作品」「子供と一緒に見たい」と、放送再開やDVD販売を求めるメッセージが寄せられ、大手通販サイト「アマゾン」にもDVD化の要望が寄せられた。こうした声を受けて、毎日放送は開局60周年記念事業としてDVD化を決定した。
■有名作品を収録
DVDには、1巻につき4話を収録。全60巻を今年から来年にかけて年3回、10巻ずつ発売する予定。
初回の販売分には「桃太郎」や「花咲か爺(じい)さん」、「さるかに合戦」など、番組を知らない世代にも、まずは作品に触れてもらおうと、タイトルを聞けばストーリーが思い浮かぶ有名な昔話が収録されている。
またDVDには、ビデオに収録された話と同名のタイトルだが、別のバージョンも収められるなど、昔からのファンも楽しめるよう工夫されている。
■好調の理由は
「懐かしい。子供のころ毎週楽しみにしていた」。大阪市内の書店を訪れた主婦(31)は、思わずDVDを手に取り「最近のアニメは展開が速いが、これなら3歳の長女にも安心して見せられる」と話した。
東宝によると、かつて番組を見ていた世代が自分用として購入したり、子や孫のために、親や祖父母が買い求めたりする姿が目立つという。インターネットを通じた予約が多いが、書店での店頭販売も思いのほか好調といい、古澤さんは「『ネットは利用しないが、書店には行く』という、年齢の比較的高い方が孫へのプレゼントとして購入しているためではないか」とみている。
番組HPには、今も「生きる喜びや悲しみ、人との心のつながりなど、大切なものがいっぱい詰まっている」などと、ファンからの書き込みが続いている。
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■サクサクに季節を感じて
3時のおやつや酒のつまみとして子供から大人まで幅広い人気のポテトチップス。パリパリ、サクサクの軽い食感と、塩味や激辛などさまざまな味付けで、食べ出したら止まらなくなる人も多い。滋賀県湖南市のカルビー湖南工場には、あの味と食感を生み出す数多くの秘訣(ひけつ)が隠されていた。(文・田中祥子)
◆夏季は新ジャガ
「今朝、新ジャガが入荷したばかりなんです」。こう言って案内してくれたのは工場長の沖本和幸さん(54)。ちょうどポテトチップスの原料が、新ジャガに切り替わったときだった。
敷地面積約4万4300平方メートルの工場では、スーパーなどに並ぶおなじみのダンシャクイモやメークインは使わない。
「料理に使うジャガイモはでんぷん質が多すぎ、油に入れたとたんに焦げてしまいます。ポテトチップスは素材選びが重要です」
なるほど。だから、使われている新ジャガは、でんぷん質が少なめで、甘みが強い「トヨシロ」と「スノーデン」という品種だ。
夏季は新ジャガを原料にする。仕入れ先は桜前線のように南から北に移る。5月下旬は鹿児島や宮崎など南九州、そして近畿や関東産になり、本格的な夏の訪れとともに北海道産に切り替わる。
◆最後は人の目で
入荷したジャガイモの貯蔵庫に入った。天井まで高さ約7メートルで、照明が落とされ真っ暗。コンテナには土がついたままの新ジャガがぎっしり詰まっていた。
沖本さんは「暗いのは光を遮断して成長を抑制しているからです。成長したイモは油で揚げると、にがみが生じる原因となります」と説明してくれた。
いよいよ製造工程を見る。イモは表面についた土を落とすため、洗浄しなければならない。ベルトコンベヤーでジャガイモが次々と運ばれてきた。
洗浄作業は2種類あり、機械で行う。まず、真水に通すことで石や砂などの不純物を沈殿させて除去。次に塩水に漬け、虫食いや腐敗で比重が軽くなったイモをより分ける。二重のチェックで徹底的な品質管理を行う。
ただ、最後はやはり人間の目。従業員がイモを手に取り、機械が見落とした腐敗部分などを、ナイフで丁寧に取り除く。
◆揚げる前に水分
安全性が確認されたジャガイモは、スライサーで薄切りにされ油に投入。約2分間揚げると、こんがりキツネ色のポテトチップスができあがり、コンベヤーで次々に運ばれてくる。
できたてを試食させてもらうと、ジャガイモが持つほのかな甘みと香りが口いっぱいに広がった。
沖本さんは「やっぱり揚げたてが一番。合格点ですね」と胸を張った。そのうえで、「実はあまり知られていませんが、ポイントは油に投入する前に水にさらすこと。そのまま揚げると硬くなってしまうんです」と、味の秘密をこっそりと伝授してくれた。
ただ、最後のポイントの調味パウダーは、「企業秘密」。30種類以上あり、揚げられたチップにたっぷりと絡めて袋詰めし、近畿2府4県に出荷される。
「数あるスナック菓子のなかでも、季節感を味わえるのはポテトチップスだけ。初夏の味覚を手軽に楽しんでもらえれば」
沖本さんはほほえんだ。
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